1. 尺度の概要
本診断は DACS(Depression Anxiety Cognition Scale、抑うつ関連自動思考尺度) をベースにした50問の尺度です。うつや不安に関連する自動思考パターンを5つの次元で測定し、CBT(認知行動療法)の観点から認知の傾向を分析します。
未来否定 / 10問
未来否定
将来についての否定的な予測・悲観的な見通しの傾向。
脅威予測 / 10問
脅威予測
対人関係における否定的な予測・解釈の傾向。
自己否定 / 10問
自己否定
自分自身に対する否定的な信念・自己評価の傾向。
過去否定 / 10問
過去否定
他者の行動に対する否定的な認知・批判的な解釈の傾向。
対人脅威度 / 10問
対人脅威度
対人的な脅威への過剰な恐れ・警戒心の傾向。
2. 回答スケール
各質問に対して、以下の5段階で回答します。
| 選択肢 | 点数 |
|---|---|
| 1:思っていない | 1点 |
| 2:あまり思わない | 2点 |
| 3:どちらともいえない | 3点 |
| 4:そう思う | 4点 |
| 5:非常にそう思う | 5点 |
3. スコア計算(T得点)
各次元の得点は、該当する10問の点数をそのまま合計した「合計点」を、標準化した「T得点」に変換して算出します。逆転項目はありません。
合計点=該当10問の点数の合計(範囲:10〜50点)
T得点=(合計点-平均点)×10÷標準偏差+50
※ T得点は平均50・標準偏差10になるよう標準化した値です。50に近いほど平均的で、50から離れる(特に60・70を超える)ほど、その自動思考パターンが強く現れていることを示します。
T得点=(合計点-平均点)×10÷標準偏差+50
※ T得点は平均50・標準偏差10になるよう標準化した値です。50に近いほど平均的で、50から離れる(特に60・70を超える)ほど、その自動思考パターンが強く現れていることを示します。
| 次元 | 問題番号 | 平均点 | 標準偏差 |
|---|---|---|---|
| 将来否定 | Q1〜Q10 | 16.83 | 6.42 |
| 脅威予測 | Q11〜Q20 | 31.79 | 6.67 |
| 自己否定 | Q21〜Q30 | 23.76 | 7.36 |
| 過去否定 | Q31〜Q40 | 21.47 | 5.60 |
| 対人関係脅威度 | Q41〜Q50 | 39.08 | 7.39 |
平均点・標準偏差は、DACS尺度の標準化データに基づく値です。
4. 判定の目安
T得点は平均50・標準偏差10に標準化されているため、他者や過去の自分と比較しやすくなっています。数値が高いほど、その次元の自動思考パターンが同世代・同性の平均と比べて強く現れていることを示します。
T得点はあくまで相対的な位置を示す指標であり、特定の点数を超えたら異常というような医学的な診断基準ではありません。
5. CBTフィードバック
4点以上(「そう思う」「非常にそう思う」)だった質問については、CBT(認知行動療法)の観点から以下の内容を表示します:
- 根拠(この考えを支持する事実):その自動思考が生まれた根拠
- 反証(この考えに反する事実):その自動思考を疑う視点・反対の証拠
6. 注意事項
本診断はセルフチェックを目的としたものであり、医学的な診断を行うものではありません。
継続的なうつや不安の症状が見られる場合は、産業医・心療内科・カウンセラーへの相談をお勧めします。
本診断の結果は参考情報としてご活用ください。