1. 調査票の概要

本サービスは厚生労働省が推奨する職業性ストレス簡易調査票(BJSQ: Brief Job Stress Questionnaire)を使用しています。全57問の回答から、仕事のストレス要因・心身のストレス反応・周囲のサポート状況を数値化します。

セクション問数内容
A. 仕事について17問仕事の量・質・コントロール度・人間関係など
B. 最近1ヶ月の状態29問活気・イライラ・疲労・不安・抑うつ・身体症状
C. 周りの方々9問上司・同僚・家族からのサポート
D. 満足度2問仕事・家庭生活の満足度

2. 回答スケール

各問は4件法で回答します。セクションによって選択肢の表現が異なります。

セクション1234
A. 仕事についてそうだまあそうだややちがうちがう
B. 最近1ヶ月の状態ほとんどなかったときどきあったしばしばあったほとんどいつもあった
C. 周りの方々非常にかなり多少全くない
D. 満足度満足まあ満足やや不満足不満足

3. 尺度ごとの素点計算

複数問の回答を合算・変換して各尺度の「素点」を算出します。

A. ストレス要因(9尺度)

尺度使用問計算式素点範囲
心理的な仕事の負担(量)A-Q1〜315 − (Q1+Q2+Q3)3〜12
心理的な仕事の負担(質)A-Q4〜615 − (Q4+Q5+Q6)3〜12
自覚的な身体的負担度A-Q75 − Q71〜4
職場の対人関係でのストレスA-Q12,13,1410 − (Q12+Q13) + Q143〜12
職場環境によるストレスA-Q155 − Q151〜4
仕事のコントロール度 男女差ありA-Q8〜1015 − (Q8+Q9+Q10)3〜12
技能の活用度A-Q11Q111〜4
仕事の適性度A-Q165 − Q161〜4
働きがいA-Q175 − Q171〜4

※ A票は「1=そうだ(最もストレスが高い)、4=ちがう」のため、逆転計算で高素点=高ストレスに統一しています。ただし対人関係Q14(職場の雰囲気)は肯定的な問であるため加算方向が逆です。

B. 心身のストレス反応(6尺度)

尺度使用問計算式素点範囲
活気B-Q1〜3Q1+Q2+Q33〜12
イライラ感B-Q4〜6Q4+Q5+Q63〜12
疲労感B-Q7〜9Q7+Q8+Q93〜12
不安感B-Q10〜12Q10+Q11+Q123〜12
抑うつ感B-Q13〜18Q13+Q14+Q15+Q16+Q17+Q186〜24
身体愁訴 男女差ありB-Q19〜29Q19+Q20+…+Q2911〜44

※ B票は「1=ほとんどなかった、4=ほとんどいつも」のため、合計がそのまま症状の強さを表します。活気のみ肯定的な問(高素点=良好)です。

C. サポート・満足度(4尺度)

尺度使用問計算式素点範囲
上司からのサポート 男女差ありC-Q1,4,715 − (Q1+Q4+Q7)3〜12
同僚からのサポートC-Q2,5,815 − (Q2+Q5+Q8)3〜12
家族・友人からのサポート 男女差ありC-Q3,6,915 − (Q3+Q6+Q9)3〜12
仕事や生活の満足度D-Q1,210 − (Q1+Q2)2〜8

※ C票は「1=非常に(最もサポートが高い)、4=全くない」のため逆転計算しています。

4. 素点 → レベル換算表

算出した素点を1〜5の「評価レベル」に変換します。以下は男性の換算表です(女性は一部異なります)。

A. ストレス要因

尺度レベル1レベル2レベル3レベル4レベル5
心理的負担(量)3〜56〜78〜910〜1112
心理的負担(質)3〜56〜78〜910〜1112
身体的負担度1234
対人関係ストレス34〜56〜78〜910〜12
職場環境ストレス1234
コントロール度(男性)3〜45〜67〜89〜1011〜12
技能の活用度1234
仕事の適性度1234
働きがい1234

B. 心身のストレス反応

尺度レベル1レベル2レベル3レベル4レベル5
活気(高いほど良い)34〜56〜78〜910〜12
イライラ感34〜56〜78〜910〜12
疲労感345〜78〜1011〜12
不安感345〜78〜910〜12
抑うつ感67〜89〜1213〜1617〜24
身体愁訴(男性)1112〜1516〜2122〜2627〜44

C. サポート・満足度

尺度レベル1レベル2レベル3レベル4レベル5
上司サポート(男性)3〜45〜67〜89〜1011〜12
同僚サポート3〜56〜78〜910〜1112
家族・友人サポート(男性)3〜67〜8910〜1112
仕事・生活の満足度2〜345〜678

5. 男女別換算表の違い

4つの尺度で男女により換算表が異なります。他の15尺度は共通です。

男性

コントロール度3-4/5-6/7-8/9-10/11-12
身体愁訴11/12-15/16-21/22-26/27-44
上司サポート3-4/5-6/7-8/9-10/11-12
家族サポート3-6/7-8/9/10-11/12

女性

コントロール度3-5/6-7/8-9/10-11/12
身体愁訴11-13/14-18/19-25/26-30/31-44
上司サポート3-5/6-7/8-9/10-11/12
家族サポート3-5/6-8/9-10/11/12

表の数値は「レベル1の素点範囲 / レベル2 / … / レベル5」の順です。性別はイントロページで自動取得(ログイン時)または手動選択(未ログイン時)します。

6. 総合ストレス判定

心身のストレス反応(B票6尺度)のレベルを合算して判定します。

ストレス反応スコア合計
T = (6−活気レベル) + (6−イライラレベル) + (6−疲労レベル) + (6−不安レベル) + (6−抑うつレベル) + (6−身体愁訴レベル)
※ 活気は「高いほど良い」ため、他の尺度と方向を統一するため反転
高ストレス判定T ≤ 12 のとき「ストレス高い」
やや高いT / 6 < 3.5(平均レベル3.5未満)
良好:それ以外

合計Tの最小値は6(全尺度レベル5=最悪)、最大値は30(全尺度レベル1=最良)。Tが小さいほどストレスが高い状態を意味します。

7. 色分けルール

スコアバーとバッジの色は「その状態が良いか悪いか」を基準に決定します。

項目の性質レベル1〜2の色レベル4〜5の色
高いほど悪い(ストレス要因・症状) ■ 青(良好) ■ 赤(注意) 仕事量、疲労感、抑うつ感
高いほど良い(活気・サポート・満足度) ■ 赤(注意) ■ 青(良好) 活気、上司サポート、満足度

8. 全国平均比較データ

各尺度のスコアバー上に黒い縦線で表示している「全国平均」は、下記研究の尺度別平均値(1〜4回答)を当サービスの素点計算式・換算表に通して算出したレベル(1〜5)です。

尺度PDF平均値/問換算レベル
心理的な仕事の負担(量)2.143
心理的な仕事の負担(質)2.492
身体的負担度2.333
仕事のコントロール度2.603
職場環境によるストレス2.762
技能の活用度2.022
仕事の適性度3.042
働きがい2.522
活気2.704
疲労感2.263
不安感2.283
上司からのサポート2.373
同僚からのサポート2.423
家族・友人からのサポート2.732
仕事や生活の満足度2.582
出典:川上憲人 他「労働者のメンタルヘルス不調の第一次予防の浸透手法に関する調査研究」厚生労働科学研究費補助金, 2011年, N=1,633名
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