職場のメンタルヘルス保持増進・キャリア発達・組織活性化を支援する専門家。ストレスチェック制度の普及とともに需要が高まっています。
産業カウンセラーは、日本産業カウンセラー協会(JACA)が認定する民間資格です。働く人々のメンタルヘルスの保持増進、個人のキャリア発達の支援、そして組織の活性化を主な目的として活動する専門家です。
2015年12月に施行されたストレスチェック制度の導入により、企業における心理的安全性への注目が高まり、産業カウンセラーへの需要は年々増加しています。人事・労務担当者がこの資格を取得するケースも多く、実務に直結する内容が評価されています。
医療的な治療は行わず、予防的・教育的アプローチを重視する点が特徴です。産業医・人事部門・EAP機関などと連携しながら、組織全体のメンタルヘルス環境の整備に貢献します。
試験受験には、日本産業カウンセラー協会が認定する養成講座(通学または通信)の受講修了が必要です。基礎講座は約6か月間で、カウンセリング理論・ロールプレイ実習・自己成長グループなどで構成されます。
学科試験(択一式・記述式)と実技試験(ロールプレイ・口述試問)の2段階で実施。実技では実際にカウンセリング場面を演じ、傾聴スキルや共感的理解が評価されます。
5年ごとの更新制度があります。更新には所定の研修受講時間の充足が必要で、継続的なスキルアップと倫理遵守が求められます。
専任は400万円前後が目安です。兼業・副業形態や非常勤での活動も多く、企業の人事・労務担当者が資格を活かすケースもあります。EAP機関でのキャリアアップやシニアカウンセラーへの昇格で年収増加が期待できます。