スクールカウンセラー

学校に配置される心理専門職として、不登校・いじめ・発達上の問題等に対応し、子どもたちと学校全体を支えます。

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラー(SC)は、文部科学省が定める配置基準に基づき、公立小・中・高等学校等に配置される心理専門職です。不登校・いじめ・発達上の問題・友人関係のトラブル・家庭環境の問題など、子どもたちが直面するさまざまな課題に対応します。

単に児童生徒の個別カウンセリングを行うだけでなく、保護者相談や教職員へのコンサルテーション、ケース会議への参加など、学校というコミュニティ全体を支える視点が求められます。

配置形態は非常勤が多く、1校あたり週1〜2日程度の勤務が一般的です。複数校を掛け持ちしながらキャリアを形成するケースも多く見られます。教育現場での経験を積むことで、教育委員会や教育センターへのキャリアシフトも可能です。

主な業務・役割

  • 児童生徒へのカウンセリング:不登校・いじめ・対人関係・進路・メンタルヘルスなどについて個別面談を実施し、心理的サポートを提供します。
  • 保護者相談:子どもの状況を共有しながら、家庭での支援方法や不安・悩みについて保護者と一緒に考えます。
  • 教職員へのコンサルテーション:担任教員・養護教諭・管理職などに対して、気になる児童生徒への関わり方を心理専門職の立場から助言します。
  • ケース会議への参加:関係者が集まるケース会議に参加し、心理・支援の視点からアセスメントや方針決定に貢献します。
  • 心理教育(授業・講演):ストレスマネジメント・SOSの出し方など、予防的心理教育を授業や講演として行います。
  • 緊急支援:自然災害・事件・事故・生徒の突然の死など危機的状況において、緊急の心理的支援(クライシスインターベンション)を行います。

必要な資格・試験

文部科学省の任用基準(いずれか該当)
  • 臨床心理士(公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会)
  • 公認心理師(国家資格)
  • 精神科医(医師免許+精神科専門医)
  • 心理臨床業務1年以上の経験を有する大学院修了者
採用の実態

実際の採用では臨床心理士または公認心理師の保有者がほとんどです。自治体によって募集要件が異なるため、応募先の教育委員会が定める要件を事前に確認してください。

活躍の場(職場環境)

公立小中学校
公立高等学校
特別支援学校
教育委員会
教育センター

年収・キャリアパス

非常勤(複数校掛け持ち) 150〜300万円
常勤スクールカウンセラー 350〜450万円
教育委員会・専門職採用 400万円以上

非常勤が大多数を占めるため、複数校掛け持ちで収入を確保するケースが一般的です。常勤採用は競争率が高い一方で安定した収入が得られます。医療機関や私設相談室との掛け持ちも多く見られます。

向いている人の特徴

  • 子ども・青年期の発達への関心がある
  • 学校文化への理解がある
  • 教員・保護者との協働が得意
  • 地域全体でのチーム支援を志向する
  • 危機介入にも落ち着いて対応できる
  • 多様な問題を包括的にアセスメントできる