1. 尺度の概要

ESS(Epworth Sleepiness Scale)はMurray W. Johns(1991)が開発した8問の自己記入式日中過眠評価尺度です。日常生活の8場面での眠気を評価します。

日常的に経験しうる8つの場面(読書・テレビ視聴・公共の場・乗車・休憩・会話・昼食後・停車中)それぞれで「眠り込んでしまう確率」を0〜3の4段階で評価します。世界中の睡眠医学の臨床・研究で標準的なスクリーニングツールとして広く使用されています。

2. 回答スケール

各場面について、眠り込んでしまう確率を以下の4段階で回答します。

選択肢点数
0:眠ってしまうことはない0点
1:まれに眠ってしまう1点
2:ときどき眠ってしまう2点
3:よく眠ってしまう3点

3. スコア計算

合計スコアは8問の回答点数をすべて足し合わせて算出します。逆転項目はありません。

合計スコア=Q1 + Q2 + Q3 + Q4 + Q5 + Q6 + Q7 + Q8
※ スコア範囲:0〜24点(整数)
※ すべての問いに0〜3の整数で回答します

4. 判定基準

合計スコアを以下の基準で判定します。スコアが高いほど、日中の眠気が強いことを示します。

スコア範囲判定
0〜10点正常範囲
11〜15点軽度の日中過眠
16〜20点中等度の日中過眠
21〜24点重度の日中過眠
カットオフスコアは10点(11点以上で日中過眠の可能性)。スコアが11点以上の場合は、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が疑われます。

5. 注意事項

本診断はセルフチェックを目的としたものであり、医学的な診断を行うものではありません。スコアはあくまで参考情報です。

ESSは日中過眠のスクリーニングに有用ですが、睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシー・特発性過眠症など様々な睡眠障害が原因となる可能性があります。診断には必ず専門家による詳細な評価が必要です。

日中の眠気が強い場合は睡眠障害の可能性があります。睡眠専門外来・耳鼻科・呼吸器科への相談をお勧めします。本診断の結果は参考情報としてご活用ください。