1. 尺度の概要
本診断は JIBT-R(Japanese Irrational Belief Test–Revised、非合理的信念テスト改訂版) をベースにした38問の尺度です。Ellis の論理情動行動療法(REBT)の理論に基づき、不合理な思い込み(非合理的信念)を5つの次元で測定します。
自己期待 / 10問
自己期待
高い業績や完璧さを強く求める信念。
依存 / 9問
依存
他者からの援助や承認を強く求める信念。
回避 / 7問
回避
困難や責任を避けようとする信念。
外的無力感 / 7問
外的無力感
現在の問題の原因を過去・外部環境に求める信念。
内的無力感 / 5問
内的無力感
感情は自分でコントロールできないという信念。
2. 回答スケール
各質問に対して、以下の5段階で回答します。
| 選択肢 | 点数 |
|---|---|
| 1:思っていない | 1点 |
| 2:あまり思わない | 2点 |
| 3:どちらともいえない | 3点 |
| 4:そう思う | 4点 |
| 5:非常にそう思う | 5点 |
3. スコア計算(T得点)
各次元の得点は、該当する質問の点数をそのまま合計した「合計点」を、標準化した「T得点」に変換して算出します。逆転項目はありません。
合計点=該当項目の点数の合計
T得点=(合計点-平均点)×10÷標準偏差+50
※ T得点は平均50・標準偏差10になるよう標準化した値です。50に近いほど平均的で、50から離れる(特に60・70を超える)ほど、その信念が強く現れていることを示します。
T得点=(合計点-平均点)×10÷標準偏差+50
※ T得点は平均50・標準偏差10になるよう標準化した値です。50に近いほど平均的で、50から離れる(特に60・70を超える)ほど、その信念が強く現れていることを示します。
| 次元 | 問題番号 | 平均点 | 標準偏差 |
|---|---|---|---|
| 自己期待 | Q1〜Q10 | 21.54 | 7.96 |
| 依存 | Q11〜Q19 | 24.59 | 6.32 |
| 回避 | Q20〜Q26 | 18.78 | 4.95 |
| 外的無力感 | Q27〜Q33 | 16.09 | 4.82 |
| 内的無力感 | Q34〜Q38 | 16.47 | 3.94 |
平均点・標準偏差は、JIBT-R尺度の標準化データに基づく値です。
4. 判定の目安
T得点は平均50・標準偏差10に標準化されているため、他者や過去の自分と比較しやすくなっています。数値が高いほど、その次元の非合理的信念が同世代・同性の平均と比べて強く現れていることを示します。
T得点はあくまで相対的な位置を示す指標であり、特定の点数を超えたら異常というような医学的な診断基準ではありません。
5. CBTフィードバック
スコアが4点以上(「そう思う」「非常にそう思う」)だった質問については、CBT(認知行動療法)の観点から以下の内容を表示します:
- 根拠(Pros):その信念を持ち続ける理由・メリット
- 反証(Cons):その信念を疑う根拠・デメリット
- バランスの取れた考え方:より柔軟な視点からの代替思考
6. 注意事項
本診断はセルフチェックを目的としたものであり、医学的な診断を行うものではありません。
継続的な困難が見られる場合は、産業医・心療内科・カウンセラーへの相談をお勧めします。
本診断の結果は参考情報としてご活用ください。