1. 尺度の概要
DASS-21(Depression Anxiety Stress Scales-21)は、抑うつ・不安・ストレスの3側面を21問で評価する心理尺度です。Lovibond & Lovibond(1995)が開発した42問版(DASS-42)の短縮版で、日常臨床や研究で広く使用されています。
抑うつ(D)/ 7問
抑うつ(Depression)
気力・意欲の低下、希望のなさ、自己価値の低下など、抑うつ的な状態を評価します。
不安(A)/ 7問
不安(Anxiety)
身体的な覚醒(口の渇き・震え・動悸など)、状況的不安、恐怖などを評価します。
ストレス(S)/ 7問
ストレス(Stress)
緊張・興奮・過敏・易怒性など、持続的なストレス状態を評価します。
2. 質問項目と尺度への割り当て
21問について、過去1週間の状態を0〜3で回答します。各質問は抑うつ(D)・不安(A)・ストレス(S)のいずれかのサブスケールに割り当てられています。
3. 回答スケール
各質問について、過去1週間にどの程度そのような状態が当てはまったかを以下の4段階で回答します。
| 選択肢 | 点数 |
|---|---|
| 0:全くなかった | 0点 |
| 1:たまにあった | 1点 |
| 2:かなりあった | 2点 |
| 3:ほとんどいつも | 3点 |
4. スコア計算
各サブスケールに属する質問の合計を算出し、DASS-42(原版)との比較のために×2します。
各サブスケールの生スコア=該当質問の合計(0〜21点)
最終スコア=生スコア × 2
(DASS-42 原版の尺度に換算するための係数)
抑うつ(D):Q1, Q5, Q11, Q15, Q18, Q20 の合計 × 2
不安 (A):Q2, Q4, Q7, Q9, Q14, Q16, Q21 の合計 × 2
ストレス(S):Q3, Q6, Q8, Q10, Q12, Q13, Q17, Q19 の合計 × 2
最終スコア=生スコア × 2
(DASS-42 原版の尺度に換算するための係数)
抑うつ(D):Q1, Q5, Q11, Q15, Q18, Q20 の合計 × 2
不安 (A):Q2, Q4, Q7, Q9, Q14, Q16, Q21 の合計 × 2
ストレス(S):Q3, Q6, Q8, Q10, Q12, Q13, Q17, Q19 の合計 × 2
DASS-21は DASS-42 の短縮版です。×2 換算により、原版の規準(カットオフ値)をそのまま使用できます。
5. 重症度判定(×2 換算後のスコア)
換算後のスコアを以下のカットオフ値で5段階に分類します。
| サブスケール | 正常 | 軽度 | 中程度 | 重度 | 非常に重度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 抑うつ(D) | 0〜9 | 10〜13 | 14〜20 | 21〜27 | 28〜 |
| 不安(A) | 0〜7 | 8〜9 | 10〜14 | 15〜19 | 20〜 |
| ストレス(S) | 0〜14 | 15〜18 | 19〜25 | 26〜33 | 34〜 |
正常
軽度
中程度
重度
非常に重度
6. 注意事項
本診断はセルフチェックを目的としたものであり、医学的な診断を行うものではありません。
抑うつ・不安・ストレスの症状が続いている場合は、産業医・心療内科・カウンセラーへの相談をお勧めします。
本診断の結果は参考情報としてご活用ください。